2016年に成立された「カジノ法案(IR推進法)」を皮切りに、2018年には「 IR 整備法」が成立、着々とカジノ合法化に向けた動きが本格化していますが、「賭博罪(賭金や勝利金の換金等)に触発するようなカジノ店」を日本国内で運営することは、2021年の現在も法律によって禁止されています。
今回は「ネットカジノを日本で楽しむことは、法律的に問題があるのか?」という問題についてご紹介します。
ネットカジノは『グレーな存在?』
日本の法律で認めらているギャンブルは、競馬・競輪・競艇といった ” 公営競技 ” です。
ラスベガスやマカオ、シンガポールなど海外では認められているカジノも、日本国内で運営することは認可されていないため「日本の法律と照らし合わせた場合、ネットカジノは合法なのか、それとも違法に当てはまるのか?」という問題に直面します。
結論から述べると「適切な手続きを行い、健全な運営を展開している ” 優良ネットカジノ ” に違法性はありません」が、日本の法曹界は「ネットカジノに対する法律が未だに定められていないため ” 国際的に認められた優良ネットカジノであっても、日本国内ではグレーな存在 ” 」として捉えているようです。
日本の法律で ” 合法ネットカジノ ” になるポイント
正規ライセンスを保有し、” 運営元の所在 ” および ” ネットカジノ運営に必要な設備一式(サーバーや サポートセンターなど)” をカジノ合法国に設置しているネットカジノ。
上記の条件を満たした ” 合法ネットカジノ ” であれば、プレイヤーがパソコンやスマホを使って日本でネットカジノを楽しんでも、何の問題もありません。
日本の法律で ” 違法ネットカジノ ” になるポイント
日本でカジノを運営して利益をあげることは、法律で禁止されています。
そのため、運営元の所在やネットカジノ運営に必要な設備(サーバーや サポートセンターなど)が、日本に設置されている場合は ” 違法ネットカジノ ” と見なされます。
ネットカジノの『メリット・デメリット』
ネットカジノは ” 海外を拠点に運営しているギャンブル ” のため、競馬や競輪・競艇などの公営競技とは異なる性質を持っています。
そのため、ネットカジノ特有のメリット・デメリットを事前に十分に認識したうえで、楽しむことが大切です。
ネットカジノの『メリット』
【メリット1】移動の手間が省ける
日本には「賭博行為が可能な合法カジノ」は存在していないため、実店舗でカジノを体験するには ” 海外のランドカジノ ” まで足を運ぶ必要があります。
しかしネットカジノであれば、時間や旅費などの負担は全く必要ありません。
【メリット2】特典やゲームの種類が豊富
様々な特典を用意しているネットカジノも多く、条件によって ” ボーナス ” や ” 無料フリースピン ” などを受け取ることが出来ます。
特典を利用することで先行投資することなく、 ” 無料プレイ ” や ” 出金 ” が可能になることもあります。
ネットカジノでは、 ” スロット ” や ” ルーレット ” ” テーブルゲーム ” 以外にも、独自性の高いゲームが豊富に取り揃えられています。
ライブカジノも豊富で、手軽にランドカジノの臨場感を味わうことも出来ます。
ネットカジノの『デメリット』
【デメリット1】決済(入金・出金)サービスを利用するための準備が必要
ネットカジノの1番の魅力は「勝利金を現金として手に入れることが可能」なことだと思いますが、実店舗の存在しないネットカジノで入金・出金するためには、事前に「決済サービスを利用するための手続き」が必要になります。
「決済サービスを利用する手続き」では、主に運転免許証など ” 本人確認が出来るもの ” や公共料金の請求書など ” 住所確認が出来るもの ” をサービス会社に提出(アップロード)する必要があります。
【デメリット2】サポートセンターが 24 時間利用出来ないネットカジノが多い
ネットカジノ自体は24時間年中無休で遊べる所が多いですが、サポートセンターの受付時間は「11時~23時」や「14時~翌1時」など運営会社で異なるため、注意しましょう。
『安全なネットカジノ』の選び方
インターネットの世界では、予期せぬ個人情報の漏洩や詐欺、誹謗中傷など様々なトラブルが発生していますが、ネットカジノにおいても「勝利金が支払われない」「実は闇カジノだった」などのトラブルに巻き込まれる可能性があるため、運営サイトを選ぶ際には細心の注意が必要です。
安全なネットカジノの『見極めポイント』
” 安全なネットカジノ ” の可否を判断する時に、一番有効な情報は「企業情報」です。
ネットカジノによって多少異なりますが、TOPページの一番下に 運営元の企業名や住所、ライセンス登録番号などが記載されている事が多いでしょう。
【見極めポイント1】カジノ合法国で運営されているか?
カジノを合法化している国は多く存在しますが、違法とみなす国も少なくないため、必ず確認しましょう。
カジノ違法国で運営しているネットカジノは、当然ですが「違法ネットカジノ」になり、場合によってはプレイヤーも何らかの罰則が発生するリスクも高いため、必ずカジノ合法国で運営しているネットカジノを選びましょう。
【見極めポイント2】ライセンスを取得しているか?
運営元の所在国がカジノを合法化していたとしても、ライセンスを取得していない場合は「闇ネットカジノ」です。
日本の法律ではパチンコ店の運営を認められていますが、無許可営業は ” 違法パチンコ店 ” とみなされるのと同様、 ” 無ライセンス = 高リスク ” と考えて良いでしょう。
【見極めポイント3】第三者機関の審査を受けているか?
第三者機関ではネットカジノが、安全で公平に行われているかを確認します。
カジノ運営が透明化されることで、悪質なネットカジノの入り込む余地がありません。
【見極めポイント4】サポートセンターが、日本語に対応しているか?
ネットカジノで遊ぶ際に「ゲームに関する疑問や不具合」や「出入金に関する疑問や不具合」などの問題解決には、サポートセンターとの応答が必要不可欠です。
海外の企業が運営するネットカジノの中には、日本語に対応していない所も多く存在するため、事前に対応言語を確認しましょう。
【見極めポイント5】プレイヤーのクチコミ内容に好感が持てるか?
ネットカジノを実際にプレイした人達の「良いクチコミ」や「悪いクチコミ」は、SNS やブログなどを通して知ることが出来ます。
クチコミを総合的に判断すれば、優良なネットカジノに出会うことが出来るでしょう。
『今後の動向』
「賭博罪(賭金や勝利金の換金等)に触発するようなカジノ店」を日本国内で運営することは、2021年の現在も法律によって禁止されています。
しかし、観光事業の活性化を目的として「カジノ法案(IR推進法)」を皮切りに「 IR 整備法」が成立するなど、着々とカジノ合法化に向けた動きが本格化し、近い将来日本国内で迫力あるカジノゲームを楽しめる日が訪れるでしょう。
日本国内におけるカジノの在り方は、法整備によってランドカジノが合法化される一方で、ネットカジノもグレーな存在から脱し、 ” ランドカジノ ” と ” ネットカジノ ” という2つの形式が、枝分かれに成長していくと考えられます。
それぞれ特徴が異なるため、選択肢の幅が広がり、その場に応じたカジノの楽しみ方が自然に浸透していくことになるでしょう。
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